コラム

庭に芝生を張るなら|天然芝と人工芝の比較・手入れ年間スケジュール

庭に芝生を張るなら|天然芝と人工芝の比較・手入れ年間スケジュール

庭に芝生があると外観の印象がよりよくなるため、きれいに張りたいですよね。まずは「天然芝」と「人工芝」、どちらにするかを決めることが大切です。どちらにするかによって、得られるメリットや張ったあとのお手入れ方法が異なるためです。

この記事では、芝生選びの基準となるメリット・デメリットをはじめ、芝生の張り方や手入れの年間スケジュール、さらには業者に依頼した場合の費用までをまとめました。芝生選びからお手入れ方法まで確認してから、どちらかお好みの芝生を張ることをおすすめします。

「天然芝」と「人工芝」どちらがおすすめ?

すてきな庭の芝生づくりをはじめる前にすべきことは、天然芝か人工芝のどちらにするかを決めることです。場合によって、芝張りは大掛かり作業になるため、あとで後悔しても引き返せないことがあるのです。

ここでは、天然芝と人工芝のそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。見た目や費用などの比較検討にぜひお役立てください。

天然芝の特徴

天然芝は、芝草という自然植物を用いて作った芝生です。四季にあわせて芝の見た目が変化するというメリットがあります。春は青々として、秋は紅葉にあわせるように深い緑色になります。また、適度に水分を含んでいるため、手触りはふかふかとした感触です。

一方でデメリットとしては、冬は芝生が枯れてしまうことがあげられます。また、天然芝よりも費用が高く、お手入れが必要です。

天然芝は大きく分けて2種類に分けられます。日本芝ともよばれる「暖地型芝生」と、西洋芝ともよばれる「寒冷地型芝生」です。

【暖地型芝生(日本芝)】 暖地型芝生は日本芝ともよばれ、日本にも自生している芝生です。気温20~30℃の間で生育しますが、10℃以下になると生育が止まります。おもな種類は、「高麗芝」「ノシバ」「姫高麗芝」の3つです。

〇高麗芝
高麗芝は東南アジアを中心に、日本では九州南部に自生をしています。葉幅はノシバよりもせまく、草丈は5~10㎝まで成長しますが、冬は枯れてしまうのです。主に北海道以外の日本全国で設置されて、広場や競技場芝生として利用されています。

〇ノシバ
ノシバは北海道南部から九州、中国に自生していて、葉幅が広く、草丈は10~20㎝まで成長する芝生です。踏みつけなどの耐性に強く、公園などの芝生に適しています。

〇姫高麗芝
姫高麗芝は葉が細く、ふかふかとした肌触りで、個人宅の庭に多く利用されています。ホームセンターで庭用芝生として販売しています。

【寒冷地型芝生(西洋芝)】 寒冷地型芝生はヨーロッパで自生している芝生です。暖地型芝生よりも耐寒性があるため、冬も緑色の芝を保っています。ただし乾燥に弱いので日本芝よりもお手入れに時間がかかります。おもな種類は「ベントグラス」「フェスク」です。

〇ベントグラス
ベントグラスは芝生の刈りこみをしても傷がつきにくく、丈夫なのが特徴です。多くのゴルフ場のグリーンに採用されています。

〇フェスク
フェスクは乾燥と日陰に強い芝生です。踏みつけに強いという特徴もあります。

人工芝の特徴

人工芝は、天然芝にみえるように合成繊維で作られたマットです。メリットは、人工芝よりもお手入れが楽なことです。防草シートを敷いてから人工芝を置くので雑草が生えにくく、庭で走り回っても抜けたりしません。デメリットは費用が高くなることで、人工芝の10倍ほどかかります。

芝生をきれいに張る方法

芝生をきれいに張る方法

天然芝と人工芝のそれぞれの特徴が分かりどちらにするのかを決めたら、次は庭に芝生をきれいに張る方法を知っておきましょう。ここでは、天然芝と人工芝それぞれの張り方をご紹介します。

天然芝の張り方

天然芝を張るおすすめの時期は、3~6月です。温かい時期で、天然芝を張ったあとに根がつきやすく、よく生育するためです。

〇用意するもの 芝生、砂、培養土、芝の目土、スコップ、ほうき、散水ホースを用意してください。これらはすべてホームセンターで揃えられます。

1.下地を平らにならす
芝生を張る部分を平らにならして整地します。7㎝ほど掘って平らにならしましょう。表面がボコボコになっていると、水たまりができて水はけが悪くなるため注意してください。

平らにならした後、砂を5㎝ほど敷き、水をたっぷりとまいてください。砂がしっかりと固まって砂の表面が平らになり、天然芝が張りやすくなります。

2.培養土と砂を敷く
保水性を高めるために培養土を敷きます。スコップなどで平らにならしたあとは、足で踏み固めます。

マット状の芝を間隔1㎝ほど空けておいていきます。間隔がある方が吸水しやすく、丈夫な芝に成長するでしょう。

3.目土を敷く
芝の上に目土をかけていきます。全体にかけたらほうきを使って目土をならしていきましょう。その後に足で目土を踏み固めます。

4.水まきをする
最後に芝生にまんべんなく散水してください。地中の根まで行きわたるように、しっかりと水をあげましょう。

人工芝の張り方

人工芝のメリットは雑草が生えにくいことですが、下地をきれいにしておかないと雑草が生えてきてしまいます。丁寧に張っていきましょう。

〇用意するもの 人工芝、防草シート、砂、珪砂(ケイサ)、定規、ハンマー、カッター、スコップ、ハサミ、養生テープ、U字釘、ニッパー、ガムテープ、ジョイントテープ、油性ペンを用意してください。これらはすべてホームセンターで揃えられます。

U字釘は防草シートと人工芝を固定するときに使用します。ジョイントテープはなるべく長いものを準備してください。

1.下地を平らにならす
雑草や石を取り除き、スコップで地面をならして平らにしておきます。砂をまいて砂固めをします。

2.防草シートを敷く
ロール状のシートをそのまま敷いておき、U字釘を打ち込んでいきます。土が固くて打ち込めないときは、ニッパーなどでU字釘を短く切って打ち込んでください。

郵便ポストなど障害物をよけ、シートの余った部分をカッターで切っておきます。いきなり切らずに油性ペンでしるしをつけておくと失敗せずに敷けるでしょう。

3.人工芝を置く
ロール状の人工芝をそのまま敷いておきます。防草シートと同様に障害物をよけ、余った部分に定規をあててカッターで切ってください。いきなり切らずに油性ペンでしるしをつけておくと、失敗せずに敷けるでしょう。

人工芝の草丈が長いときは、人工芝同士が重なって盛り上がらないように、3㎜ほどすき間を空けておきます。人工芝の外周にU字釘を打ち込んでください。釘が浮き出て通行人がケガをするおそれがあるため、打ち込む数は必要最小限にしましょう。

4.珪砂(ケイサ)をかける
珪砂は珪酸分を主成分とする石英の砂です。人工芝の外周に珪砂をかけておくと、砂の重みで人工芝がめくれてはがれるのを防げます。

1平米あたり、約15㎏が目安です。大量の珪砂を必要としますが、人工芝がめくれにくくなりますので、十分にかけておいてください。

きれいな芝生を手に入れるなら「業者」という選択肢も

芝張りを業者に依頼すると、メリットがたくさんあります。工具を用意する必要がなく、要望に応じた芝張りをしてもらうことができるのです。結局失敗してしまったり、材料が余ってしまったりすることも防げます。

きれいに芝張りをしたい方は、業者に依頼することもご検討してみてはいかがでしょうか。費用が気になる方は、本記事【芝張りを業者に依頼した場合の費用】をご覧ください。

芝生のお手入れ|年間スケジュール

庭の芝生は張っただけではなく、その後のお手入れが大切です。もしお手入れが十分でなければ、せっかくの芝生の美しい見た目を損ねてしまいます。

特に天然芝のお手入れは、春夏秋冬と年中おこなわなければいけません。ここでは天然芝の年間お手入れスケジュールをご説明します。

【春のお手入れ】 春は芝生に新芽が生えて、きれいな緑色になります。このころから病害虫の被害にあいやすいため、注意が必要です。

〇芝刈り
天然芝は5月になると月に1~2回は芝刈りが必要になります。芝生が伸びたら、こまめに芝刈りをしましょう。

〇肥料
芝生の表面がデコボコとしている場合は、目土を入れます。3月から4月の芝生が色づいたタイミングでおこなってください。

〇水やり
春先には、日本芝の水やりはほとんど必要ありませんが、目土を入れたあとは乾燥させないように水やりを適度におこなってください。西洋芝は充分に水やりをおこなってください。

春は芝生の成長期にあたります。ケイ酸、カルシウム、カリウムが入った肥料を与えてください。

〇病害虫対策
小さく土が盛り上がったようなミミズの糞塚は、すぐに椿油粕で駆除しましょう。糞塚を放置しておくと、芝生が枯れて穴があいてしまうおそれがあります。

【夏のお手入れ】 夏は一番芝生がきれいにみえる季節ですが、気温が高くなるため水不足に注意です。水やりはたっぷりとおこなうようにしましょう。

〇芝刈り
天然芝は夏になると月に2~3回は芝刈りが必要になります。日本芝は6月から8月の間で月2回おこなってください。

〇肥料
芝生の表面がデコボコとしているときは、目土を入れます。西洋芝は5月から6月は月1回、7月8月は量を半分に減らして1回おこないます。

〇水やり
25度以上の気温が続くころには、毎日水やりをおこなってください。水が少ないと地中に十分にいきとどかず、根が張れません。水はたっぷりとおこなってください。

〇病害虫対策
夏に病害虫の被害はあまり見られないため必要ありません。

【秋のお手入れ】 秋は芝生の成長が落ち着くのでお手入れがしやすくなる時期です。気温も下がりつつあるため、草刈りもおこないやすくなります。

〇芝刈り
秋には2㎝ほどの長さに芝を刈り込みます。西洋芝は日本芝よりも芝刈りの回数を多くしてください。

〇肥料
芝生の表面がデコボコとしているときは目土を入れます。西洋芝は9月から10月は2ヶ月に1回おこないます。

〇水やり
日本芝はそれほど水切れの心配はありませんが、西洋芝は秋でも水切れを起こしやすくなります。天候を考慮して、充分に水やりをおこなってください。

〇病害虫対策
象の足跡のようなまだらな枯れ模様が広がる、疑似葉腐病がおこることがあります。専用薬剤を散布して防止しましょう。

【冬のお手入れ】 冬は芝生の成長期が終わり、休眠期に入ります。芝生表面が枯れますが、その分、雑草を発見しやすい時期でもあります。

〇芝刈り
芝が枯れている時期は雑草を見つけやすいので、こまめに草取りをしておきましょう。秋に芝刈りができなかったときは11月中に終えておきましょう。

〇肥料
冬に芝生はほとんど生育をしません。そのため肥料は不要です。

〇水やり
冬の間は芝生が育ちません。したがって、水やりは必要ありません。

〇病害虫対策
病害虫の心配はありません。そのため対策は不要です。

芝張りを業者に依頼した場合の費用

芝張りを業者に依頼した場合の費用

ここでは、芝張りを業者に依頼したときの費用をご説明します。天然芝と人工芝の費用は大きく異なりますので、ぜひお役立てください。

芝張りの費用相場

50平米(1平米あたり縦約3.16m、横約3.16m)で芝張り作業を業者に依頼した場合の費用相場をご説明します。材料費は、天然芝は約25,000円、人工芝は約500,000円となっています。

天然芝の施工費用は、整地費用が約100,000万円、芝生施工費用は約100,000円です。人工芝の場合、芝生施工費用が約100,000円、防草シート施工費用が約50,000円、整地費用が約100,000円です。

お手入れも任せられる「芝張り110番」について

きれいに芝を張るのには、下地を平らにならすことが重要になってきます。庭が広いご自宅であれば、作業は大変な時間と手間がかかることでしょう。もしご自身できれいに庭に芝生が張れるかどうか自信がないときは、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

芝張りはぜひ弊社「芝張り110番」におまかせください。芝張り110番は日本全国に多くの加盟店がありますので、ご要望に合った業者を派遣することができます。

張ったあとの芝生のお手入れも承っております。ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

まとめ

芝生の張り方をご紹介しました。庭への芝生の張り方からお手入れまでを、ひととおり知ってから芝生を張ることをおすすめします。

天然芝のメリットは初期費用が安いこと、四季にそった生育状態でお庭の植物と調和がとれることです。一方デメリットとしては、こまめなお手入れが必要なことと、冬は芝生が枯れてしまうことでしょう。

人工芝のメリットはお手入れが楽なことや、冬になっても枯れないことです。デメリットは、初期費用が高い、または、人工的な見た目になってしまうことでしょう。

芝張りに必要なものは基本的にホームセンターで販売されています。天然芝も人工芝も張る前に、しっかり表面をならすことが大切です。ご自身での芝張りに不安がある方は、業者に相談してみてはいかがでしょうか。

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