日本では、芝の種類を日本芝と西洋芝という分け方をすることが多いのですが、この時、西洋芝は寒さに強いと言われる事がよくあります。 イメージ的にも、西洋といえば冷涼なイメージですし、実際に西洋芝の中には寒地型の芝が多いこともあるので、全くの間違いというわけではありませんが、実を言うと、全ての西洋芝が寒さに強いという訳ではありません。 具体例として上げると、次の西洋芝は、日本芝と同じ暖地型の芝です。 ・バミューダグラス ・セントオーガスチングラス ・センチピードグラス ・シーショアパスラム この4種類は、日本でよく植えられている高麗芝のように、気温が25℃以上の環境でよく生育する暖地型の芝となります。 日本では、関東より西の地域では夏場の暑さが厳しいため、暖地型の芝を。北海道・東北・北関東の山間部では冬の寒さが厳しいので寒地型の芝を植えるのがお勧めです。 もちろん、寒地型の芝とはいえ、気温が常に0℃を下回る様な地域では生育が鈍ります。とは言うものの、寒地型の芝が向いている地域に暖地型の芝を植えた場合、冬には全て枯れてしまうので全体的にくすんだお庭の雰囲気になりがちです。 それに対して、寒地型の芝は冬枯れを起こさず、綺麗な色を維持していますので、お庭の雰囲気が暗くなりません。もし、寒地型の芝を植える場合、特に冬期の寒さが極端に厳しい地域では、シートを被せることにより葉色を落とさずに維持できるため、ご検討ください。